
第40回総合関関戦が6月16〜18日に関西学院大西宮上ケ原キャンパスをメイン会場にして行われ、関学大が17勝15敗4分で9連覇を達成した。関学大は最多連勝記録を更新。前哨戦で積み上げた勝ち星が決め手となり、追いすがる関西大を振り切った。
今年のスローガンは「響」。「感動が響き合う」「両校体育会の名を全国に響き渡らす」という二つの意味を込めている。また、新しい試みとしてスタンプラリー企画を実施。本戦期間中に各部の応援に行き、所定の三つのスタンプを集めて応募すると、抽選で東京ディズニーリゾートペアチケットなどの景品が当たる。体育会に所属していない学生にも競技会場に足を運んでもらうことが狙いだ。
昨年は10年ぶりに前哨戦で勝ち越しを許す苦しい展開だったが今年は一転。順調に勝ち星を重ね、10勝6敗2分と優位に進める。
しかし本戦に入ると関大の反撃に遭う。武道系の全競技で敗北を喫するなど、2日目を終えて、3勝差まで追い上げられる。最終日は互角の勝負を展開。ハンドボールが男女とも負けるなど関大の気迫に押されるが、器械体操などが意地を見せる。結果的に両校3勝ずつを挙げ、関学大が逃げ切った。
今大会では弓道と漕艇で4年ぶりに勝利を収めた。反対に長らく勝利を重ねてきたバスケットボールや航空で、白星を献上するなど波乱ずくめだった。おととしは大差で勝利したが、今年は昨年に続き、2勝差での勝利。総合的に力の差は縮まっている。
閉会式で関学大体育会会長の冨田宏治法学部教授は「近年まれに見る接戦。最後までどちらが勝つか分からない勝負だった」と総括。続けて「来年こそはハラハラしないよう、10連覇に向けて頑張ってほしい」と激励した。