【3・4月号掲載】学生独自の視点 集まる ユニーク卒論・修論
広報室は2月14日、「2016年度ユニーク卒論・修論」を公式ウェブサイトで発表した。今年は全34本の卒業論文・修士論文を選定。学生目線の個性的な論文が並んだ。
1996年から毎年、優秀な論文を担当教員の推薦で募集。採用された論文のテーマは若者の心理や国際問題、社会福祉など多岐にわたる。広報室は企画の趣旨を「研究を通して学生が成長した姿を社会に知ってもらうため」と説明する。
例年、受賞者の男女比はほぼ同じだが、今年は女子学生の受賞が目立った。
金田沙樹さん(人福・4年)は就職活動中の学生の嫉妬について研究した。嫉妬は自分の知らない一面に気付かせるなど自己の成長を促すとし、6万字に及ぶ卒業論文を完成。金田さんは「嫉妬は就活に限らず、一生つきもの。研究を通して嫉妬との付き合い方が変わった」と成果を語った。
「自分が選ばれると思っていなかった」と驚いた様子の山内美和さん(社会・4年)は関西人のおせっかいに着目。地元の評価を上げたいと思う人ほどおせっかいの頻度も高いと考察した。「研究は一人でやるのではなく、周りの意見にも耳を傾けて頑張ってほしい」と後輩にエールを送った。
※おことわり 3・4月号では、学生の学年を3月までの学年で表記しています。