
【写真】店先に掲示するポスターをラミネート加工するゼミ生 (提供=大熊ゼミ)
【1月号掲載】人間福祉学部 大熊ゼミ 商店街の「ひみつ」をポスターに
人間福祉学部の大熊省三准教授のゼミが、地域活性化を目的とし「ひ・み・つ」アート企画を昨年11月から12月にかけて芦屋市の打出商店街で行った。普段聞けないような店の話をポスターにして張り出す。商店街と客のコミュニケーション作りが企画の狙いで、今回で3回目となる。
各店舗を一つずつ回り、店主の趣味や店名の由来などを聞き出し、ポスターにする。市の条例ではポスターの色に関する規制があるため、芦屋市役所を訪れ、彩度などを検討し条件付きで実施に至った。また、前回の企画では文字が読みにくいという意見が出たため、一目で分かるようなデザインにするなど工夫を施した。
前回は甲子園口商店街(西宮市)で同企画を実施。約110店舗から聞き込みやアンケートを行ったが、1店舗のポスター製作に割く時間が少なかった。反省点を踏まえ、今回は店舗数を前回よりも減らし、1店舗ごとに多くの時間を割いた。インタビューを長くすることで、より深い話を聞くことができ、学生と従業員の距離も縮まった。
ゼミ生の木方さん(3年)は、「一つ一つの店に個性があって、興味深い話を聞くことができてとてもやりがいがあった。他の商店街でもやっていきたい」と意欲を見せた。同じくゼミ生の坂本智也さん(同)は、「ほとんどの店に飛び込みで話を聞き、正直しんどい部分もあったが商店街と学生、双方にとって成長できる良い機会になったのでは」と充実した表情で語った。
「ひ・み・つ」アート企画はゼミ以外の学生も、「街づくりボランティアチーム」として参加できる。