【3月号掲載】心月記

 大学とはいったいどのような場所だろうか。▼本来は学ぶ場所であり、専門知識を身につけることができる。しかし、知識を身につけることだけが大学生にとって強みになるのだろうか。最近大学では被災地や海外に学生をボランティアとして派遣するプログラムがある。勉学に

結び付けにくい取り組みだが、多くの学生は現地に行って知識や語学力だけではなく他に得るものがあるという。「経験」もその一つだ。もちろん、プログラムに参加することも重要だが、普段の学生生活もまた一つの経験になる。サークルに所属して新しい何かに挑戦することや、レポートを徹夜で完成させたにも関わらず、単位を取れないこともまた「経験」になる▼知らないことに不安を感じ、行動を起こすことにちゅうちょする人もいる。失敗をしたときのリスクも大きい。しかし、社会では頭で考えても解決できないことがある。つまり、行動に移すことが解決策になることもある。「経験」とは行動の原動力になり得る。さまざまな経験が自分にとっての知識を増やすだけではなく、新しい何かに挑戦することに慣れ、ためらいを感じなくなるからだ。行動力のある人とは、経験を多く積んだ人のことも指すのだろう▼「経験」は学生にとって重要な財産となる。大学生だからこそ行動して失敗して「経験」を積むことができる。学ぶ場所に加え、様々な経験を積めるチャンスを提供するのが大学なのではないだろか。