【9月号掲載】全日本で初優勝
第39回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントの決勝が8月16日にキンチョウスタジアムで行われ、関西学院大(関西第1代表)は明治大(関東第1代表)に勝利し、創部以来初となる日本一に輝いた。
共に初優勝を狙うチーム同士の決勝戦は、意外な形で決着がついた。後半、関学の成山監督は、交代枠をすべて使い切る積極采配で一挙に勝負に出る。両チーム無得点で迎えた79分だった。MF池田の「GKとDFの間を狙った」というクロスが相手の足に当たり、そのままゴールに吸い込まれ、待望の先制点を決めた。さらに86分。GK上田からのボールを受けたFW中井がそのまま左足を振りぬくと、相手のGKの頭上を越え、勝利を決定づける2点目を奪った。
昨季、全日本選手権(インカレ)決勝で流通経済大に敗れ、準優勝で終わった関学。目の前で日本一を逃したチームの目標は、4月から常に「日本一」。日本一への想いは今大会のどの大学よりも強い。
「普段ならあり得ないゴールシーンだったけれど、自分たちが頑張って取り組んで来た結果だと思う」と試合後話したのはエースFW呉屋。日本一への思いがゴールを手繰り寄せた。
「次はリーグ優勝。そしてインカレでの優勝」。日本一になったチームの主将はすでにその先を見ている。