
【写真】今季の関学を率いる緑川主将(10月10日・近鉄花園ラグビー場 撮影=田ノ上幸起)
若いFWが台頭 新星関学、白星スタート
関西大学ラグビーAリーグ第1節
「(この夏)追い込んでFW陣がしんどいことをしてくれた。そのご褒美が今日かな」。試合後、そう話す大崎監督の目には涙が浮かんでいた。FW8人中、主将の緑川を除く7人が初のスターター。そんな若い勢力の活躍に、指揮官は感動を隠せなかった。
前半31分、5-0とリードされた場面で、スクラムから抜けたNO8小原が同点トライ。FB渕本がコンバージョンゴールをきっちり決め、同点。その後は立命にリードを許さず、後半にも小原、FL安田とFW陣がトライを奪い、試合を決定づけた。
春は関東はもちろん、この日対戦した立命を含む、関西のチームにも負け続けた。モールで押せない。スクラムで押される。去年の関西一FW陣の面影は、最早なかった。しかしこうした敗戦が「自分たちは決して強くない」(緑川主将)ということに気づかせてくれた。「逆に負けた分、チャレンジャーとしてやれた」と緑川は話す。
夏は徹底的にFWを追い込んだ。チーム一丸となり、試合に出ない選手も練習台になるなどし、チームの土台作りとなった。そうして掴んだこの日の勝利。まだ伸び白がある。一戦一戦化けていくかもしれない」と大崎監督。新しい関学のスタートに、この一勝がもたらすものは大きい。
関学 | 21 | 7-5 | 15 |
立命 |
14-10 |