もう一度着られる服を エシカルファッション研究会

京都女子大生活デザイン研究所エシカルファッション研究会は2月14~20日、古着屋「森」(大阪市北区)で企画展「Fw(フォワード):&“巡り巡る”」を開催し、リメークして黒染めした古着を展示・販売した。

 企画展では、汚れや好みの変化で着なくなった衣服をもう一度着られるようにすることで、廃棄される衣服の減少を目指すとともに衣服の再利用の在り方を宣伝した。藍や紅を使った伝統的な黒染めは2018年の藤花祭で行ったワークショップと同様、京都紋付(中京区)に依頼。10代から20代向けファッションブランドのSPINNSを展開するヒューマンフォーラム(中京区)も協力した。ヒューマンフォーラムの廃棄在庫を研究会が買い付け、リメークした。

 買い付けでは、染めやすく裁断などのアレンジをしやすいデニムやシャツを多く選んだという。企画展や黒染めについて研究会の白井結奈さん(大造・2年)は「自分たちの手を加えることで価値が下がったとされる衣服がもう一度着られるようになったのはうれしい。黒染めしてリメークした衣服をさまざまな年代の人に着てもらいたい」と話した。

 研究会は家政学部生活造形学科の学生が中心となり、環境に優しい素材の選定や購入、販売を心掛けるエシカルファッションの実現を目指して活動している。

 7月には、京都大が主催する、第3回京都大学“超”SDGsシンポジウム&博覧会「プラスチックと持続可能性」に参加する。京女大内の実験や実習で使われなくなった白衣を黒染めし、リメークを施したトップスや上着でファッションショーを開く予定。【川村嶺実】

【おことわり】この記事では、学生の学年を3月までの旧学年で表記しています。

企画展の様子(提供写真)

黒染めし、リメークした後の衣服(提供写真)

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