【11・12月号掲載】マナー向上へ 京女生が参加

 京都女子大生活デザイン研究所が中心となり、10月25日に祇園町南側地区の花見小路(東山区)でマナーアップキャンペーンを実施した。観光客を対象に、同研究所が作ったしおりやステッカーを配布し、マナー向上を呼び掛けた。

 ステッカーとしおりは提灯と舞妓をモチーフに、英語と中国語の2カ国語でマナー向上を促す文章を記載。学生が約300枚を手配りした。

 同地区は歴史的な街並みや芸舞妓を見るために近年訪れる外国人観光客が増加。本来観光地でない同地区では芸舞妓を追いかけて撮影したり、私有地に入ったりと迷惑行為も横行している。マナー悪化の深刻な被害を受ける近隣住民からの改善要請を受けて京都市は6月に検討会を実施。地元住民や東山警察署、同研究所を含む学識研究者から回答を得て、観光客のマナー向上に向けての検討がなされた。

 京都市は9月30日からマナー改善の実証事業を開始している。12月8日までの実証期間中は、観光アプリなどをインストールし、該当地区に近づくと私有地への立ち入りや芸舞妓の無断撮影をやめるよう求めるプッシュ通知などの効果検証が実施される。マナー啓発事業のイベントも定期的に開催。有識者として同研究所は東山警察署や地区協議会と協力し、マナー啓発事業を行っている。 【川村嶺実】

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