国立天文台や神戸大、州立サンフランシスコ大など日米の研究者からなるグループは7月1日、従来の理論では考えられないほど超巨大な核持つ惑星を発見したと発表した。日本側参加メンバーは、国立天文台岡山の佐藤文衛研究員、 東工大の井田茂助教、神戸大・大学院生の豊田英里さん。【7月1日 UNN】

土星のコアの4~5倍

 この惑星は、ヘラクレス座の中にあり、地球からの距離は約260光年かかる。太陽の約1.3倍の質量を持つ恒星の周りを2.78日の周期で回っている。直径は地球の約8倍で、星全体の質量は約115倍。中心部分の質量は地球の約70倍もあり、太陽系の惑星で最大のコア質量を持つ土星のコアと比べても4~5倍あるという。

 国立天文台ホームページなどによると、この日米合同観測チームは、ハワイ島のすばる望遠鏡で初の系外惑星(太陽系外の惑星)を発見。その後、この惑星が超巨大コアを持つ驚愕の惑星であることがわかったという。

「こんな惑星は想定外だった」

 研究グループは、国際観測計画「N2Kプロジェクト」の一環。同プロジェクトは日本、アメリカ、チリの天文学者による 系外惑星観測計画で、すばるなどの8メートル以上の 最大口径地上望遠鏡を使って、これまでは観測ができなかった、 新しい2000個の恒星 (Next 2K)を観測して、数十個以上の ホット・ジュピター(軌道半径が小さい系外惑星)を視線速度の ドップラー遷移を使って発見しようとするもの。 
 「型破りの系外惑星にはなれてきていたが、それにしてもこんな惑星は想定外だった」と、今回のすばる望遠鏡での観測チームのリーダーの佐藤研究員は語っている。

たまたま“恒星面通過”で観測

 1995年にぺガサス座51番星で初めて系外惑星が発見されて以来、現在までに150個を越える系外惑星が発見されているが、一般にそれらの惑星の内部構造を知ることは困難。惑星の引力による恒星のふらつきを調べるドップラー遷移法だけでは、惑星質量と軌道しかわからない。
 「例外は、この惑星のようにたまたま軌道面の向きがよくて恒星面通過をおこす場合。その通過の様子から惑星の直径や密度、コアを持っているかどうか、そして大気の組成まで推定することができる。」とサンフランシスコ州立大のデボラ・フィッシャー博士はコメントしている。 

 国立天文台ホームページhttp://www.nao.ac.jp/を参照。 

《訂正》見出しを修正しました。(2005年7月22日2時10分 編集部)

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