廃刊のお知らせ

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 いつも関西大学タイムス編集部をご愛読いただき誠にありがとうございます。

 さて、関西大学タイムスは発行以来、読者の皆様のご支援のもと、関西大学の学生の活動を中心に情報発信を行ってまいりましたが、資金不足により先に発行しました第165号(2020年3月27日発行)をもちまして、誠に勝手ながら廃刊する運びとなりました。

 関西大学タイムスに関わっていただいた皆様、ならびに読者の皆様のご厚情に深く感謝いたしますとともに、廃刊に対しご理解いただければ幸いです。【部員一同】

【コラム】昼行燈

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 「大学」というゴールを目指し、がむしゃらに勉強していた。合格通知を手にした時、やっと思い焦がれていたゴールにたどり着くのだと思った。しかし近づいてみて分かった。これはゴールではなく「門」だ。

 大きな目標があると、目標を達成することがゴールだと錯覚してしまう。しかし人生にゴールなどなく、要所要所に通過点として門が立つだけ。目の前にある門をくぐっても、行く先にはまた新たな門が存在する。

 大学という門をくぐった先は自由だった。勉強や部活動に打ち込む、留学に行く、長期インターンに参加する——大学生には多くの選択肢がある。選択肢が多い分、次の門はどこにあるのか見えづらい。何をするか悩んだ末、私は新聞部に入部した。

 アメフト部や学生劇団、研究者など、さまざまな人を取材した。大学という門をくぐってきたのは皆一緒なのに、向かう方向はそれぞれ全く違う。試合での勝利、公演の成功、研究成果の発表——私の人生では見たことのなかった多くの門を見せてもらった。そしてそこに向かって突き進む様子を、新聞を通し他の学生に伝えることが私の通り抜けてきた門だったのだろう。

 私の人生にはあといくつ門がそびえたっているだろう。行く先に見えている門が気に食わなかったら違う門を探してもいいし、1回でくぐり抜けられなかったらまた挑戦すればいい。新入生にも、徐々にそれぞれの行き先が見えてくるはずだ。【下島奈菜恵】

【1月号掲載】関大発マイクロカプセル 糖尿病治療に期待大

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 松原しおりさん(理工学研究科・修士)が2019年11月、「Okinawa Colloids 2019」でSoft  Matter poster awardを、日本膜学会主催の「膜シンポジウム2019」で学生賞をそれぞれ受賞した。

 松原さんの研究は、グルコース(糖)に反応して内包物を放出するマイクロカプセルの生成だ。同様のカプセルは今までにも存在したが、複雑な行程が必要。松原さんのカプセルは材料を混ぜるだけで作ることが可能で、比較的容易な点が大きな武器だ。反応に必要な界面活性剤を自ら作るところから始め、発表まで約1年半を要した。

 松原さんは「現状、作る段階で体に有害な薬品を使用しているので無害な薬品で作れるように研究を進めている。これを皮切りにさまざまな物質に反応するキャリア(カプセル)を作りたい」と今後の抱負を語った。

 研究は医工連携事業「KU—SMART PROJECT」の一環。松原さんは「実用化への道のりはまだ遠い」と話すが、糖尿病などの病気の治療への応用が期待されている。【東上直史】

【1月号掲載】オビプロ開催 関大から全国へ

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関大生による本の帯プロジェクト(オビプロ)の講評会が12月11日、図書館で開催された。オビプロは「新入生に贈る100冊」の関連企画。

 関大卒業生のブローレンヂ智世さんの著者「ワンピースで世界を変える!」の帯を関大生が書き、最優秀作品は実際に発売される本の帯に掲載され、全国の書店に並ぶ。また参加者全員の計11作品は本が発売される春頃に、紀伊国屋書店梅田本店などでの展示が予定されている。

 参加者は事前のレクチャーで本の帯が読者の関心を引きつけるために重要であることを学んだ。本になる前の原稿を読んだ上で、キャッチコピーと本の紹介文を完成させた。

 コメント(講評会)では創元社の編集者、小野紗也香さんが参加者にインタビューと講評を行い、その後、授賞式が行われた。最優秀賞には大西珠生さん(総情・3年)が選ばれ、涙を流しながら賞状を受け取った。また一般投票第1位は河村有紗さん(社安・2年)、紀伊国屋書店賞は久保まなさん(総情・2年)、関西大学学長賞は畑明日香さん(社会・4年)が選ばれた。

講評を聞く参加者ら(撮影=古川拓磨)

 最優秀賞に選ばれた大西さんは、自分の書いた帯が全国の書店に並ぶことについて、「びっくり。本が好きだということで友達に薦められオビプロに参加したので、いまだに自分の言葉が全国に並ぶことは想像できないけれど、とてもうれしい」と語った。また帯を書く苦労について、「キャッチコピーの候補を友人に見せた時、ピンと来ないと言われた。人の心に刺さる言葉を考えることは難しい」と話した。【古川拓磨】

【11・12月号掲載】令和最初の統一学園祭 来場者でにぎわう

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 第42回関西大統一学園祭が11月1〜4日にかけて千里山キャンパスで開催された。秋晴れの下、ステージ企画や模擬店などさまざまな企画が催され、子どもからお年寄りまでたくさんの人が訪れた。

 今年のテーマは「LINK with U 〜つなげ関大愛〜」。42年続く伝統と令和という新時代への風潮を調和させ、関大に携わるすべての人が持つ関大への愛情を、学園祭を通して感じてほしいという思いが込められている。

 悠久の庭やあすかの庭などで行われたステージ企画では、部活動やサークル、実行委員会が歌や踊りなどを披露。出演者と観客が一体となり、大盛況に終わった。

   約200の模擬店が出店したほか、写真展や自主制作映画の上映、お化け屋敷など教室企画も行われた。また今年もたくさんのゲストが訪れ、お笑いライブには、お笑い芸人のアインシュタイン、祇園、さや香が登場。ロックバンドのKANA—BOONによるライブや俳優の玉木宏さんによるトークショーもあり、にぎわいを見せた。

 統一学園祭実行委員会・常任委員会委員長の塩川啓矢さん(社会・3年)は「約750人の実行委員をまとめることなど、しんどいことも辛いこともあったが全部良い思い出になった。多くの人と支え合いながらできて本当に楽しかった」と話す。

 ほとんど毎年訪れているという小学生は「綿あめとフライドポテトがおいしかった。来年もまた来たい」と笑顔で話した。【前田絵理香】

【11・12月号掲載】大阪人スプリンターの挑戦 関大から世界へ

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 近年大きな盛り上がりを見せる陸上男子100メートル。群雄割拠の中に今年、坂井隆一郎(人健・4年)が10秒12を出し名乗りを上げた。

力走する坂井選手(右)(提供=坂井選手)

 昨シーズンは肉離れを起こしてしまい、思うように練習を積めず、結果の出ない時期が続いた。「今までで一番辛かった」と当時を振り返る。 

 大躍進の主な要因はスタートの改善にある。外部コーチの指導を基に、今までよりスタート時の重心を高くすることで持ち味のスタートダッシュが生かせるようになった。すると関西インカレ予選で自己ベストを更新し、優勝。そして日本学生個人選手権の準決勝で10秒12(追い風1・0メートル)を叩き出した。決勝でもU20世界選手権8位入賞の宮本大輔(東洋大・2年)に競り勝って初めて全国タイトルを手にした。

 全日本選手権では名だたる選手たちと並んで決勝の舞台を走り6位入賞を果たした。「これまで手の届かないところだった世界が確実に手の届くところに来ていると感じた」と手応えをつかんだようだ。

 来年4月からは実業団に進むが、東京オリンピックまでは練習環境を変えず、関大を拠点に練習を続けるという。今後の目標はもちろん「9秒台を出して東京オリンピックに出場すること」だ。関大卒のスプリンターがオリンピックイヤーをどう駆け抜けるのか、今後も目が離せない。 【東上直史】

【11・12月号掲載】親子で楽しく 古新聞で遊ぶ

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 関西大と堺市の地域連携事業「新聞紙であそぼう!」が10月26日、堺キャンパスで開催された。NPO法人「子育てネットみちくさ」の主催で、親子連れ約30人が参加した。

8年前に関大から打診する形で始まった連係事業。口コミで広まり年々参加者が増えている。参加した子どもたちは、新聞紙の上に乗ってスタッフとジャンケンをし、負ける度に新聞を半分に折っていく「新聞ジャンケン」などのゲームを楽しんだ。また、新聞紙を破いて作った山に飛び込み、普段自宅では出来ない体験を家族と一緒に楽しんだ。

子育てネットみちくさの須見裕子さんは「無料なので気軽に参加してもらえていると思う。今後も家庭で疎かになりがちな親子のふれあいの場を提供していきたい」と語った。【東上直史】