【9・10月号掲載】自然派ワインとともに こだわりのイタリアン

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 千里山キャンパスから徒歩1分のイタリア料理店、「barbera(バルベラ)」。関大前に店を構えて今年で25年目。こだわりのイタリア料理を本場イタリアから取り寄せたナチュラルワインとともに楽しめる。

 パスタは茹でるのに30分を要するこだわりのものを、メインディッシュはじっくり焼き上げた塊肉を使う。メニューはその日仕入れた食材によって変わるので手書きだ。ナチュラルワインは常に100種類以上用意されている。ただし少量生産のものが多く在庫は日々異なる。

 好きが高じて脱サラしてお店を始めたというオーナーの浦岡純さん。1年半のイタリア修行でワインの重要性を認識し、取り扱うワインを大幅に増やし、ソムリエの資格も取得した。

 お客さんは関大の職員や教授、そして地元の人は夫婦で訪れる事が多いという。

 浦岡さんは「気心知れた人と落ち着いて料理とワインを楽しんでもらいたい」と語る。

 定休日は日曜日と月曜日、営業時間は平日、ランチが午前11時半からで午後1時にラストオーダー、ディナーは午後5時からで午後9時半にラストオーダー。土曜日はディナーのみで午後4時からで午後9時半にラストオーダー。   【東上直史】

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【9・10月号掲載】学生運動の歴史 紛争から50年

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 関西大年史資料展示室で2019年度企画展「関西大学の学生運動」が4月1日から9月23日にかけて開催された。取材した8月26日現在で関大生や卒業生、学生運動の参加者など約4800人が訪れた。

 今回の展示は、学内において薄れつつある学生運動の記憶や体験を振り返ることが目的。今年で50年の節目を迎え、多くの負傷者や物的損害を出した1969年の学園紛争を中心に年表形式で紹介した。

 企画展はパネルなどで学生運動の歴史を伝える。1970年代前半の過激派学生によるデモや学内封鎖が解かれた後の対応を示す「関西大学第一部学生諸君へ」という掲示板や学園紛争のとき学内の安全確保をする大学教職員がつけていた腕章などの資料が併せて展示された。

 担当者の伊藤信明さんは「通史的に学生運動を取り上げられて良かった。しかし、当時の様子を伝える資料が少なく展示に苦労をした。関西大に関係するものは、学生服のボタンや古い学生証などどんなものでも資料になり得るので年史編室に連絡してほしい」と語った。   【古川拓磨】

【9・10月号掲載】こいや祭りで優秀賞 リクエスト演舞にも出演

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 よさこいサークル「漢舞(かんまえ)」が9月7、8日に大阪城公園(大阪市中央区)などで開かれた「第20回こいや祭り」に出場した。15回目の出場となった今年は4年ぶりに優秀賞を獲得。会場を大いに盛り上げた。

 こいや祭りは2000年に始まった学生主体の踊りのイベントで、大阪城公園の太陽の広場をメイン会場に、大阪府内8カ所で開催された。全国から集まった約100チームの中から、漢舞は15年以来の優秀賞を受賞。目標としてきた、優秀賞8チームの中から選出される大賞は獲得できなかったが、代表の高田大地さん(シス理・3年)は「(優秀賞を受賞できて)とてもうれしかった。お客さんが多くて、踊っていて楽しかった」と話した。

 20回目の開催となった今年は、記念企画としてリクエスト演舞が行われた。過去5年で優秀賞に選ばれた12チームの中から投票で1位になると、通常は2日間で1回しか踊れないメイン会場のステージで2回踊ることができる。投票はウェブサイト上で7月に実施され、漢舞は1位に。当日はよさこいを披露し、会場を沸かせた。

 漢舞は02年に発足し、メンバーは約150人。関西大の学生を中心に、関西学院大や大和大からもメンバーが集まる。振り付けや衣装作りなどは自分たちで手掛ける。地域のイベントにも積極的に参加。

 高田さんは今後について「お祭りに来てくれたお客さんを笑顔にし、ファンを増やしていきたい」と語った。 【前田絵理香】  

【7月号掲載】来場者でにぎわう 高槻キャンパス祭

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  「高槻キャンパス祭2019が5月26日に高槻キャンパスで開催された。地域住民や学生など約2500人が来場。学生らと来場者は交流を楽しみ、活気あふれる一日となった。

 高槻キャンパス祭は、総合情報学部祭典実行委員会が企画や運営を行う学生主体のイベントで、同学部のオープンキャンパスとして始まった。25回目となった今年のテーマは「Can Cam〜楽しさは無限大〜」。さまざまな「できる」ができる場所が高槻キャンパスであってほしいという願いが込められている。

 当日は、多様な模擬店やフリーマーケットが出店された。盛り上がりを見せたステージ企画では、さまざまな団体が歌や踊り、漫才などを披露。観客からは盛大な拍手が送られた。また、スケート教室なども実施され、世代を問わず多くの来場者でにぎわった。

 初めて参加したという大河寧々さん(総情・1年)は「とてもにぎやかで、想像以上に盛り上がって驚いた」と話した。           【前田絵理香】


大きな盛り上がりを見せたステージ企画(撮影=前田絵理香)

【7月号掲載】令和ゆかりの資料 図書館で特別展示

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 関西大総合図書館で特別展「新元号「令和」ゆかりの資料『万葉集』『文選』『和漢朗詠集』を中心に」が5月12日〜6月30日にかけて開催された。関大生のみならず、多くの卒業生や近隣の住民が訪れた。

 今回の特別展示は、同じく総合図書館にて実施されている本の企画展「平成丨11,070days丨」の関連行事として開催された。改元の機会に、普段は見ることが難しい「令和」に関する資料16点が並べられた。4月1日に「令和」が発表され、その3日後には「広瀬本万葉集」が素早く展示された。この「広瀬本万葉集」は1979年に百貨店の古書展で関西大第26、27代学長の廣瀬捨三が入手し、没後遺族から譲り受けたもので、非仙覚本系としては唯一の全巻揃った写本であるため資料的価値が高い。

担当者の鵜飼香織さんは「資料の説明は先生の協力を得て作成した。(令和に関する)展示だけを見に来た人も多く、展示室に人が溢れることもあった」と話した。    【古川拓磨】  

【7月号掲載】関大生制作キャンドル 大阪の街を照らす

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 梅田・茶屋町エリア一帯で6月1日、「1000000人のキャンドルナイト@OSAKA CITY 茶屋町スロウデイ2019」が開催され、有志の関大生が参加した。約700個のキャンドルを使用したキャンドルアートを制作し、来場者を魅了した。


森杏奈さん(左)と小林未南さん(撮影=岩崎奈々)

  同イベントは、「歩いて楽しいまちづくり」を推進し、茶屋町の新しい魅力を発信することを目的としていて、関西大を含め多くの企業や学校と協力して取り組んでいる。2005年12月から毎年夏期と冬期に開催され、28回目の今回は「令和」という新しい時代の幕開けに伴い「Celebration」をテーマにキャンドルアート25作品を展示。午後8時〜午後10時の間には企業の協力のもと周囲の店頭の電気を消し、ろうそくの灯りだけが街を照らした。

関大からもボランティアセンターの学生スタッフなど約30人が参加し「飛躍」というタイトルのキャンドルアートを制作した。カラフルなコットンボールや食紅を使用したキャンドルが飾られ、華やかなブースとなった。作品のタイトルについて、今回のイベントのリーダーを務めた森杏奈さん(政策・2年)は「大阪万博の開催も決定し、関大生が大阪の街の活気づけに果敢に挑戦していこうという意味を込めた」と語った。当日は年齢を問わず多くの人が足を止め、非日常的な空間を楽しんだ。ボランティアセンター学生スタッフの小林未南さん(社会・2年)は「完成までに大変なことはあったが、来場者にきれいだったと言われて純粋にうれしかった」と笑顔で話した。 【岩崎奈々】


キャンドルアート(撮影=岩崎奈々)

【3・4月号掲載】本の帯 自ら制作 書評など書店並ぶ

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 MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店では、1月16日〜2月15日に関大生が制作した本の帯と書評を活用した展示販売が行われた。初日には本の陳列体験やメッセージボードの制作なども行った。

 展示販売は特別講座「書評のススメ!」の関連企画として開催。17人の受講生は芝井敬司学長、紀伊国屋書店、丸善雄松堂によって昨春実施された読書啓発企画「新入生に贈る100冊」から本を選び、専門家の指導を受けながら本の帯や書評を制作した。

 同講座は丸善雄松堂、編集工学研究所、丸善ジュンク堂書店の協力を得て昨秋開講された、編集力を養う学習支援講座。読む力や書く力だけでなく、伝える力を身に付けることを目標としている。講座最終日は、作成の面白さや難しさなどの感想を発表し、今後の読者活動に役立てるため、意見交換を行った。

 講座に参加した、理工学研究科・博士前期の河内冬馬さんは「読者に読まれることを意識して書かなければいけないのが難しかった。」と語った。平田大祐さん(外国語・4年)は「専門家に直接教えてもらう良い機会だった。本の感想を自由に書けるのでとても面白かった」と話した。【岩崎奈々】

【3・4月号掲載】ムレスナティーはいかが?「hareiro」

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 関大前駅から徒歩4分の場所にある紅茶専門店「hareiro(ハレイロ)」。落ち着いた雰囲気が特徴でリピーターが多く訪れる。

 スリランカ産の最高品質の茶葉「ムレスナティー」を飲める店は日本でも数軒で、自家製パンやパンケーキとの組み合わせは抜群だ。学生はもちろん、地元の人々にも憩いの場として愛されている。

 おすすめのメニューは約50種から選べるムレスナティー(税込み600円〜)で豊富なフレーバーを楽しむことができる。ホットやアイスなどさまざまな形で注文することが可能だ。

 オーナーの久米崇さんは「お店で過ごすことでお客さんに晴れやかな気持ちになってほしい」と話す。ムレスナティーや自家製パンは店頭販売も行われている。定休日は水曜日で営業時間は午前9時〜午後7時。           【岩崎奈々】

【3・4月号掲載】本を笑いに変えて 小学生が漫才披露

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 堺キャンパスで2月16日、17日に「ドッカンショー!読書感想笑劇会」が開催された。地元の小学生が2人1組の計6組で、本を読んだ感想を作文ではなく漫才で発表した。

 同イベントは、関西大なにわ大阪研究センター特別研究『なにわ大阪「笑い」文化再検討』班が関西演芸作家協会に協力して開催。子どもたちの発想力や表現力、批判力を養うことが目的だ。

  16日は実際に読んだ本の感想を言い合い、出てきた言葉をもとに、プロの演芸作家らの指導を受けながら台本を制作。17日には保護者や先生ら約50人の前で漫才を披露した。漫画以外であれば読む本は自由で、図鑑などで発表を行った組もあった。

 関西演芸作家協会の中島廣治さんは「本の感想を漫才で表現することによって多くの疑問や発見を言いやすくなる。子どもたちの自由な発想を奪わないためにも続けていきたい」と語った。

 漫才を終えた小学生は「大勢の前で披露するのは緊張したが、とても楽しかった」と話した。            【岩崎奈々】

【3・4月号掲載】関大の歴史を博物館で 建築通して振り返る

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 関西大博物館で「関西大学と村野藤吾設計図・建築写真・絵画」展が1月28日〜2月28日にかけて開催された。建築に関心のある人のみならず、たくさんの人が訪れた。

 村野藤吾(1891〜1984年)は大阪を拠点に大正から昭和にかけて活躍した建築家で、代表作に世界平和記念聖堂(広島市中区)などがある。関大では、千里山キャンパスにある約40の建物を設計。そのうち約半数は現存している。

 展示は2015年度から4回目の開催で、今年度は村野が設計に携わり、昨年、大阪府指定有形文化財に登録された簡文館を中心に取り上げた。現在、簡文館は博物館として利用されている。簡文館の建物は旧図書館、円形図書館、増築棟の3部分から成り、指定を受けたのは、旧図書館と円形図書館の部分。円形図書館は村野の代表作の一つとして知られている。

 会場では、設計図をはじめ、写真家・多比良敏雄さんの写真、画家・松浦莫章さんの油絵作品などが展示され、簡文館の建設当時から現在に至る過程を振り返った。関大の卒業生も多く訪れ、昔の風景を懐かしんだ。村野が関大の建物を設計した際のこだわりや学生に対する思いが紹介され、関大の歴史と「村野建築」の魅力を感じられる展示となった。

 担当者の施燕(シ・エン)さんは「(展示を通して)たくさんの人に関大の建物の魅力を感じてもらえていたらうれしい」と話した。    【前田絵理香】