【9・10月号】三叉路

 前期のテストが無事に終わり待望の長期休みに入った。夏といえば祭り、花火大会、海水浴など心躍るイベントがたくさんある。一方でただ楽しいイベントだけではなく家族団らんできるお盆休みという期間がある。私は毎年実家に帰って単身赴任中の父と母と3人でお墓参りをする。兄と姉は仕事に出ているため毎年都合が合わないが今年は兄も加わって家族4人で行った▼お墓参りをすることをわが家では「まんまんちゃーしに行こか」の父の言葉で意味が通っている。お墓に着くと周りの雑草を抜いて落ち葉を拾い墓石の汚れを取る。きれいにしたらみんなでしゃがんで手を合わせ黙とうする。これが一連の流れだ。だが毎年どうしたらいいのかわからない場面がある。それはしゃがんで手を合わせたときだ。小さいときは何も考えなかったが、最近になってお盆の時期に際して祖先に思いをはせることが大切なのかなと考えるようになった▼亡き祖父との絆を題材にした「リメンバー・ミー」というディズニーの映画がある。「自分」という存在は一人で成り立っているのではなく家族や先祖というルーツがあってこそ、絆を大切にしないといけないと感じる映画だった▼日本の先祖崇拝は他国と比べて希薄ではある。けれど、いま一度自分が誕生するまでの家系図を確認して命の軌跡を感じてみようと思う。また当たり前のように助けてくれる両親に日頃の感謝を伝えようと感じた。【高橋直花】