
心理相談室が「関係を良くするための心の持ちよう~愛着とメンタライジングの観点から~」を7月31日にエミリー・ブラウン記念館で開催した。学生や一般住民ら約70人が参加。心理・行動科学科の石谷真一教授(発達臨床心理)が自分や相手の言動、気持ちを書きこむワークシートを用いてアタッチメント(愛着)やメンタライジングについて解説した。
愛着とは心のビタミンであり、子どもだけでなく大人も必要とする安心と慰めを求める気持ちのこと。メンタライジングとは愛着を基に自分と他人の言動や気持ちに目を向けて振り返ることで、うまく機能すると人間関係を良好に維持しやすくなる。石谷教授は「一つの正解があるわけではない。曖昧さに耐えることが大切だ」と語った。
講演に参加した学生(心理・1年)は「ワークシートは改めて自分を知る良い機会になった。良い方向に改善していきたい」と話した。【小松霞】