【1月号】学生が運営・企画 文学部講演会 幸せテーマに

対談する柴田教授(右端)と長屋由里子さん(左端)(提供=文学部事務室)

 11月17日、主に文学部の学生が企画・運営の全てを行う文学部講演会が文学部1号館21室で開かれた。翻訳家の柴田元幸東京大学名誉教授と内田樹名誉教授を講師に招き、「幸せ」とは? をテーマに講演。学生や教職員、一般の人など300人以上が集まった。

 柴田教授は学生からの「学生のうちに読んでおくべき本は?」という問いに「古典をたくさん読んだらいい」と答えた。さらに、自らが翻訳したブライアン・エヴンソンの「ウインドアイ」を朗読。講演の後半は、柴田教授と内田教授が「幸せ」について対談し、本学のタグライン「私はまだ、私を知らない。」の話題も飛び出した。講演後はめじラウンジで懇親会も開かれた。

 文学部講演会実行委員長の長屋由里子さん(総文・2年)は英米文学や翻訳に興味を持っていて、2017年1月に今回の企画を文学部に提出。その後実行委員会は学年や学科を超えた13人が集まり、長屋さんが中心となって講演内容を考え、出演依頼やポスター作り、広報などの準備を進めてきた。柴田教授の本を読んだり、講演会に足を運んだり勉強も重ねた。

 長屋さんは「個人的にアポイントを取ることが難しい有名な作家や先生でも、文学部講演会を通してなら、対談が実現できる。興味がある人は挑戦してほしい」と話した。