大阪大理学研究科・理学部のWebサイトの一部が第三者の不正アクセスを受け改ざんされていたことがわかった。改ざんにより閲覧者のパソコンがウイルスに感染した恐れがあるという。

 6月12日午前8時ごろ、理学部職員がWebサイトにアクセスした際、ウイルス対策ソフトが警告を発したことでウイルスの感染、改ざんが判明した。情報企画かの職員は、改ざんされたサイトをネットワークから隔離するよう直ちに措置をとった。感染の原因は現在調査中だ。

 「最も怖いのは当該サイトを閲覧することによりウイルス感染の被害が出ること」と話すのは、情報企画課長の河本浩司さん。6月18日現在、被害は確認されていないが閲覧者にウイルス対策ソフトによる感染の確認、駆除の必要性を強調した。

 情報企画課専門職員の武上慎二さんは利用者側のセキュリティ対策も重要だと言う。面倒だと思ってウイルス対策ソフトをインストールしていなかったり、プログラムの脆弱対策を定期的に行っていなかったりする人は多い。「感染すれば被害者と同時に感染を引き起こす加害者にもなる。個人のパソコンなどについてもぜひセキュリティ対策を講じてほしい」。