
4月から吹田キャンパスで、自転車シェアサービス「COGOO」が実験導入され、豊中・吹田キャンパスの放置自転車の対策として期待される。大阪大学キャンパスデザイン室は実験期間を8月初めまで延長、その後の導入を検討するという。
「COGOO」は、リレーションズ株式会社が提供する自転車シェアサービス。利用は無料だが、「osaka-u.ac.jp」を含むアドレスでの会員登録が必要だ。利用時に暗証番号を取得。装置に入力すると、自転車キーが取得できる。返却は、鍵を閉めて自転車キーを収納口に入れて完了。1回の利用は2時間以内で、超過すると1週間利用禁止となる。
阪大では毎年およそ500台から1000台の放置自転車が廃棄される。「学内で利用していた自転車を放置して、そのまま卒業してしまう学生が、毎年これだけいるのだろう」とキャンパスデザイン室の池内祥見さんは話す。放置自転車で駐車場があふれ、在学生は歩道などに駐輪しているのが現状だ。
5月31日時点での登録者数は516人。1日平均でおよそ50回、延べ1878回利用されている。今のところ1度も事故や盗難は発生していない。当初は6月末までだった実験導入の期間は、設置場所数と台数を増やして8月の初めまで延長した。池内さんは「導入による効果を明確にしたい。いずれは豊中でも」と前向きだ。