大阪大は19日、5月2日と3日に開催が予定されていた「いちょう祭」を中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた判断だ。中止はいちょう祭を運営する大学祭中央実行委員会(中実)に事前の通知や協議がなく決定されたことが明らかになっている。

中実委員長の大谷真寛さん(人科・2年)は取材に対し「当委員会が把握する限りでは初めて」とし、「いちょう祭で4年生の方が引退するというサークルの存在を承知しており、その方たちの4年間を思うといちょう祭の開催を守れなかったことについて非常に申し訳ない思いでいっぱいです。また新入生に対してもふがいない思いでいっぱいです」と答えた。いちょう祭とは別の形で各サークルの活動成果を発表する機会を設けることができるよう検討していると明かした。

また中実は公式ツイッターで「いちょう祭中止決定過程に関する抗議声明」を発表。感染拡大を防ぐための中止に理解を示しつつ、事前に通知や協議の場がなかったことに対し「抗議の意を表するとともに、大変遺憾である旨表明致します」とした。

いちょう祭は、豊中キャンパスで毎年4月末〜5月初頭にかけて開催される大学祭。5月1日の阪大創立記念日を祝う他、新入生の歓迎、学生・教職員の親睦、地域住民との連携といった目的がある。今年度は131の団体が参加予定だった。【田中穂乃香】