大阪大付属図書館は2020年1月31日まで「Maruzen eBook Library」と「KinoDen(キノデン)」の数万冊の電子書籍を無料で閲覧できるキャンペーンをしている。阪大生は期間中、人文科学や理工学、医学など幅広い分野の和書を読むことができる。

 今回の試みは、限られた予算を活用して学生に多様な学習環境を提供しようと図書館職員が企画した。パソコンやスマートフォン、タブレット型端末などの電子媒体を持つ学生が増え、既存の電子書籍へのアクセス数が増加していることや学生から電子書籍を増やしてほしいという要望があったことが背景にある。

 主なターゲットは、学習に和書を利用する学部生だ。付属図書館は現在約3万5千の洋書と約1900の和書の電子書籍を所蔵していて、和書の蔵書数が少ない。試みを通して、和書の電子書籍の蔵書数を増やす予定だ。

 今後は丸善雄松堂と紀伊國屋書店の協力のもと、アクセス数や閲覧時間を分析し、需要が高い電子書籍を購入する。10月31日時点での総アクセス数は7187件。担当者は「本来有料の数多くの電子書籍を無料で読める貴重な機会」とさらなる活用を呼び掛ける。

 電子書籍を同時に見ることのできる人数や閲覧時間には制限がある。対象の電子書籍は、館内に掲示されているQRコードや阪大OPAC(オンライン蔵書目録)からアクセス可能。24時間学内外から利用できる。

【田中穂乃香】