工事が行われている学生交流棟(撮影=田中穂乃香)

 豊中キャンパスの学生交流棟の工期が1月末まで延長された。1階のカフェテリア「かさね」の営業再開は2020年2月になる見込みだ。

【田中穂乃香】

 学生交流棟の工期は再三にわたって変更されてきた。当初は昨年10月に始まり、今年3月末に終わる予定だったが、今年1月時点で工事の開始時期を5月の連休明けからとし、完成を9月、かさねの営業再開を11月としていた。

 工事開始が遅れたのは、2020年東京五輪・パラリンピックや18年に起きた自然災害で全国的な建設需要が高まり、工事を請け負う事業者が見つからなかったため。工期延長はかさねの工事に時間がかかっていることが原因だ。現時点で、かさねの再開時期と学生交流棟の工期を再延長する予定はない。

 工事終了後の学生交流棟には、かさねの他にキャンパスライフ健康支援センターの相談支援部門と国際教育交流センター、証明書自動発行機、課外活動や学生証などの事務窓口がある豊中学生センターが置かれる。

 かさねは今回の工事で調理場が広くなるため、提供できるメニュー数が増える予定。さらに内部のレイアウトを変え、座席数を430から500程度に増やすことで、昼食時の混雑緩和を目指す。

 教育・学生支援部の担当者は取材に対し「利用者の皆さんをお待たせしている分、充実した食堂にしたい。大学と大阪大生協の関係者が頑張っているので、新オープンする食堂に期待してほしい」と答えた。