
講演会「あぐり展/縄文触れる震えるproject『ダイダラボッチが残したもの』」が8月25日、アートエリアB1(大阪市北区)で開かれた。同日から9月1日にあった展示会「あぐり展」に伴い開催され、地域住民らが参加した。
講演では「あぐり展」に出品した「樂描の会(らくがきのかい)」と「ナーガ縄文樂会」の代表を務める本宮氷さんがダイダラボッチをテーマに日本古来の文化について話した。ダイダラボッチは、地形を作ったという伝承が各地に残る巨人の妖怪。伝承が関わっているとされる三重県志摩市にある波切(なきり)神社のわらじ祭りを紹介しつつ、ダイダラボッチについて説明した。生殖器が古来の信仰に密接に関わっていることにも触れた。
「あぐり展」は大阪市西成区の釜ヶ崎を中心にアート活動する「樂描の会」による展覧会で、今回で3回目だ。展覧会には73点の作品が展示された。子供や視覚、聴覚に障害のある人でも作品を鑑賞できるように、一部は実際に触れることができる。さまざまな立場の人が出品し、本宮さんの作品もあった。
【児玉七海、写真も】