修理が進んでいない医学部棟の階段

 最大震度6弱を記録した大阪北部地震発生から、6月18日で1年を迎えた。完全復旧した施設がある一方で、今もなお修理のための予算確保を進める研究設備もある。

 大阪大では昨年の地震で、学生や教職員など合わせて79人が負傷し、施設や設備も多くの被害を受けた。

 このうち、阪大が管理する重要文化財、適塾では、内壁の剥落や外壁の亀裂、板塀の斜傾、灯籠の転倒などの被害があった。適塾記念センターは4月から6月3日まで適塾を閉館し、被害箇所の補修にあたった。現在、破損部分の修復と点検は完了し、参観を再開している。

 吹田キャンパスの超高圧電子顕微鏡センターでは、「物質・生命科学超高圧電子顕微鏡」と「300万ボルト超高圧電子顕微鏡」の2台の電子顕微鏡の内部が破損した。同センターによると、昨年12月に文科省から復旧経費としての予算が一部措置され、今年1月から修理契約や部品購入のための手続きを進めているという。来年3月までには復旧予定だが、予算が確保できていない部品もある。

 昨年の地震を受けて阪大は、学内専用サイト「マイハンダイ」から全学生と教職員の安否を確認するシステムを導入。6月18日から20日まで模擬訓練を実施した。災害時などに安否確認を円滑に行う体制づくりを進めている。

【田中穂乃香、写真は児玉七海】