紹介チラシを持つ瀬戸ひろえさん(撮影=田中穂乃香)

 瀬戸ひろえさん(医保・3年)は2018年10月、「~地域の飲食店・学生・高齢者を繋ぐ配達・共食プロジェクト~ まごとも」(以下、まごとも)を立ち上げた。現在はプロジェクトの拡大に向け、参加希望の学生を募っている。

 まごともは、学生が商店街の飲食店から地元高齢者宅に食事を運び、高齢者と一緒に食事をする取り組み。瀬戸さんはこれまで一人で石橋周辺の家を500軒以上訪問し、宣伝活動を続けてきた。石橋商店街の7店舗から協力を得て、14人の高齢者に配達サービスを行った。1年生の頃からボランティア団体を設立し、高齢者と積極的に関わっている瀬戸さん。高齢者と直接話すことで、日常生活の中に何を求めるのか探り、出前と共食のシステムを思いついた。

  まごとものビジネスプランは、健康寿命を延ばすための優れた事業として評価され、大阪府主催の「健康産業有望プラン発掘コンテスト2018」で優秀賞を獲得した。だが現在、運営や経理、事務、訪問、配達、発注を瀬戸さんがほぼ一人で進めていて、プロジェクト拡大に踏み出せないのが現状だ。高齢者の好みに合わせたメニューの提供にも苦労しているという。瀬戸さんは「プランを入念に立てたにもかかわらず、高齢者、飲食店、学生のそれぞれのニーズに合わせて彼らをつなぐことが難しく、思った通りにいかない」と話す。

 高齢者の本当の幸せとは 

 瀬戸さんが高齢者事業に取り組み始めたきっかけは認知症だった祖父だ。大学入学前に亡くなった祖父に対して「もっと自分にできることがあったのではないか」と入学時から高齢者支援の方法を考え続けている。

  瀬戸さんは「柔軟にプロジェクトの在り方を変えながら、今後も高齢者にとって本当の幸せとは何かを模索し続けたい。高齢者について本気で考えたい人はぜひプロジェクトに参加してほしい」と話す。 今後も高齢者向けの取り組みを続け、関連事業で起業することも視野に入れている。

  まごとも参加希望者はtyknr2014@gmail.comまで。

【田中穂乃香】