新カリキュラムの概要(全学教育推進機構の発表資料に基づく).pdf

 大阪大は、2019年度から共通教育の体制を新しくする。学生が自分の専門外の知識も積極的に得られるようにするのが主な目的。新設される科目「学問への扉(愛称マチカネゼミ)」は1年次の必修となる。

  18年度までとの大きな違いは、1・2年次で原則、履修し終えていた教養科目を3・4年次でも履修しやすくした点だ。科目の枠組みを一新し、「教養教育」「国際性涵養(かんよう)教育」「専門教育」の三つを卒業まで一貫して行う。具体的には、専門科目が主体の3・4年生が他学部の授業を履修できることなどが想定されている。

  阪大が特に力を入れているのが「マチカネゼミ」。高校までとは違う、大学での能動的な学びを実感してもらうのが目的だ。学生は表示される講義から受講したい講義を選択。1講義あたりの受講者が平均17〜18人になるように抽選で決定される。学生の所属によって選択できる講義をあらかじめ約250ある中から70ほどに制限することで、学部・学科が偏らないように工夫する。少人数の中で他学部の学生同士が交流することで多様な考えができるよう促し、将来の学習に生かす狙いもある。講義の詳細は3月下旬に公表され、動画投稿サイト「ユーチューブ」で内容を紹介する動画や画像も配信された。

  18年度以前に入学した学生には、従来のカリキュラムを適用するため、2年次以降配当の科目は昨年度までと同様の手続きで履修する。1年次配当科目を再履修する場合は、新カリキュラムでどの科目に対応するかをKOANなどで確認する必要がある。「マチカネゼミ」は、18年度まで開講されていた「基礎セミナー」から移行した科目だ。ただ19年度以降入学生のみの必修科目で、18年度以前に入学した学生は教員の許可があれば受講できるが単位認定はされない。一方「マチカネゼミ」を発展させた内容の「アドヴァンスト・セミナー」は「基礎セミナー」に読み替える。

  一連の改正について、全学教育推進機構の杉山清寛教授は「『マチカネゼミ』は卒業要件になる。(主旨を達成するためにも)ぜひ1年生のうちに履修してほしい。今回のカリキュラム改正が(大学教育の向上にとって)何かのきっかけになれば」と話した。

【児玉七海、表は全学教育推進機構の発表資料に基づく】