1着でゴールする参加者(撮影=植木凜)

 大阪大松村ゼミが13日、「第13回ゑびす男選び@阪大坂」を開催した。参加者が阪大坂下交差点から豊中キャンパス石橋口までの坂道(通称 阪大坂)を走る速さを競い、その年の「福男」が決まる。阪大生と地域住民が交流を深めることが目的。石橋商店街と共同で毎年行っている。

 スタートは午前7時半。太鼓の開始合図とともにおよそ150人の参加者が阪大坂を駆け上った。上位3人が、ゴール地点にある順位の書かれた三つの法被の中から一つを選び、選んだ法被で順位が決まる。「壱(いち)番」の法被を選び取った本間貴裕さんが、今年の「一番福」となった。

 同イベントは、1月10日に西宮神社(兵庫県西宮市)で行われる「十日戎開門神事福男選び」を模したもの。今年も、子どもから大人まで多くの人でにぎわった。地元住民による炊き出しや、商店街の店の商品などが景品として当たる抽選会も行われた。

 協賛する商店街の店は年々増えており、今年は参加者に甘酒を配るという新しい試みも行った。ゼミ生で実行委員長の福上瑛豊(えいと)さん(経・3年)は、同イベントが恒例行事として定着してきていることを踏まえ、今後について「より認知度を高め、文化祭のような、走らない人も楽しめるもっと大きな地域イベントにしたい。毎年進化していけたら」と話した。
【植木凜】