
図書館下食堂で、5月17日から「無料朝食セット」が提供されている。大阪大学未来基金と日本ケロッグ合同会社(以下、ケロッグ)、江崎グリコ株式会社(以下、グリコ)による産学連携事業だ。「朝食をとる習慣を身につけて、健康的で規則正しい生活を送ってもらいたい」という理念のもと実施されており、昨年に続き2回目の企画になる。
無料朝食セットは、平日の午前8時から1日300食限定で、6月10日まで提供される。初日には、普段は利用者の少ない朝早くに大勢の人が詰めかけた。食堂に並ぶ長蛇の列を、大阪大の公式マスコットキャラクター・ワニ博士とケロッグの公式キャラクター、トニー・ザ・タイガーの着ぐるみが出迎えた。
メニュー内容は、ケロッグ提供のシリアル、グリコ提供の牛乳とヨーグルト、ゆで卵、バナナと、オレンジもしくはキウイ。グリコの参入により、昨年より栄養バランスの良い朝食を提供できるようになった。シリアルは3種類から、牛乳は2種類から好きなものを選べる。初日に訪れた基礎工学部・2年の学生は「おいしい。今日は7時半から並んだ。また食べにくると思う」と満足そうに話した。
報道陣向けのセレモニーも初日に開催され、大阪大総長とケロッグ・グリコの代表者のあいさつの後、医学系研究科の磯博康(いそ・ひろやす)教授が「朝食欠食による脳出血リスクの上昇」に関する最新の研究成果を発表した。磯教授は、朝食をとることによって血圧の上昇が抑えられ、脳の血管が破れにくくなるという発表の後、「朝食を食べる習慣を身に着けて、健康な体になってほしい」と締めくくった。
