10年ぶりに同志社大で開催 世界学生環境サミット

 世界中の学生が集まって持続可能な発展の実現について議論し、意見書の提出を行う「学生による学生のため」の国際会議、世界学生環境サミットが8月26日から30日まで同志社大で開催された。同大での開催は2008年以来10年ぶりで今回のテーマは「revisit it (再訪する・再考する)」。米国や中国など14カ国・地域の16大学から学生約100人が集まった。

 会議は08年7月に北海道・洞爺湖で行われた主要国首脳会議(サミット)に意見書を提出しようと、同大有志の学生たちの呼びかけで始まった。その後、世界各地で開催され持続可能な社会環境の発展について議論が交わされている。

 今回は「水環境と環境対策」「災害対策」「科学技術と産業創出」の分科会が行われた。学生らは2日間にわたり、「文化と自然の共生」を重視しつつ、それぞれのテーマについて議論した。そして分科会で議論された三つのテーマについて持続可能な解決策をまとめた意見書を作成。最終日の30日に同志社大寒梅館ハーディーホールで行われた閉会式で、学生代表の上野洋さんが環境省の小笠原靖氏(環境再生・資源循環局リサイクル推進室長)に意見書を提出した。意見書は国際連合にも提出された。

 意見書の提出のほかにノーベル医学・生理学賞を受賞した、東京工業大の大隅良典栄誉教授のビデオメッセージが披露された。大隅栄誉教授はメッセージの中でサミットを通じて世界の意見に触れる重要性や、環境問題について100年後の将来を考えて行動する先見性などについて伝え、「参加することに意義がある」と述べた。閉会式は全て英語で進行し、一般の聴衆も多く見られた。学生は式に真剣な面持ちで参加し、上野さんのスピーチの途中では、立ち上がり拍手をしながら互いにサミットが成功したことをねぎらいあう場面もあった。【川村嶺実、写真も】

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