【路地裏】風化してはいけない未曾有の地震

 大地が激しく揺れた。地震は津波を引き起こし、一瞬にして街をのみ込む。逃げる間もなく多くの命が犠牲になった。平穏だった東北の地を突然襲った悲劇、東日本大震災。この言葉を聞いたことがない人はいるまい

 私の住んでいた東京も震度5強。当時12歳だった私は友達と家から離れた公園で遊んでいた。体感したことのない揺れに、桁違いの恐怖を感じたことは今でも鮮明に覚えている。日本全国ではボランティアや募金活動、さまざまなチャリティーイベントが行われた。私も募金を通じて被災地と関わることで、人々の心が一つになったことを感じた

 それから5年以上が経過した今日。熊本地震が発生したこの機に、東北の様子について改めて考えてみる。そうして私たちは現状にようやく気付く。まだ全ての問題が解決したわけではないことに。おそらく大半の人がいまだ完璧には復興していない被災地の姿を思い出すだろう

 あの時、一体何が起きていたのか。今、自分に何ができるのか。未来に向けて、何を伝えなければいけないのか。電車に乗っている時や授業中、あるいは布団に入って目をつむった時など……。たった30秒でいい、あの未曽有の震災の被害をもう一度思い出してほしい。時間の経過に伴って、あの日の記憶をなくしてしまっては絶対にいけない。                                【福田舞】

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