同志社女子大今出川キャンパスの「新心館」が、キャンパス整備計画の一環で建て替えられた。秋学期より食物栄養科学科の講義、実験などで使われる。同志社女大のシンボルの一つ、栄光館を意識したデザインだ。
これまで新心館には、課外活動のための施設など学生生活の拠点となる設備が置かれていた。しかし、建て替えに伴い、食物栄養科学科が新心館へ移転。各校舎に分散していた同学科の設備が集約した。
校舎は地下1階、地上3階建て。入り口の壁にある「西洋匂いすみれ」をあしらった陶器のオブジェは、同志社女大の教育に尽力したメリー・フローレンス・デントンが、卒業生に西洋匂いすみれのコサージュを送ったことに由来する。外壁は透かし積みのレンガで、開放感を与えるデザインだ。
同志社女大では、2013年8月より今出川キャンパス整備計画に伴う建設工事を実施している。同整備計画は、10年に行われた耐震強度の診断結果に基づくもの。新心館の他にも頌美館や心和館、デントン館、楽真館が整備の対象となっている。今年度中に頌美館と心和館、デントン館は耐震補強され、楽真館は18年3月までに建て替えられる予定だ。施設課の担当者は「安心・安全な教育・研究環境の実現と施設・設備のさらなる充実を図る」と話した。
【山中秀祐】