文科省報告後も結果待ち アスベスト調査

 同志社施設課によると、8月から今出川・京田辺両キャンパスの建物の図面をもとに、大手建築業者や大学内の一級建築士らが、石綿が使用されていると疑われる壁面や天井などの箇所をサンプル採取し、空気中の石綿の飛散量を測定した。

 測定調査の対象になった箇所は、今出川が8ヵ所、京田辺が5ヵ所。おもに人の立ち入りがほとんどない空調機械室やボイラー室が対象になっている。すべての箇所で飛散が確認されていないが、採取したサンプルの調査結果がわかり次第、文科省に報告する。

 サンプル調査結果の分析が遅れていることについて、同課の樋上誠課長は「調査箇所の少ない中・高校などから分析を行っており、順番待ちの状態」と説明する。調査結果は早くても12月中旬に判明する見込みだ。

 このほか、毎年、同志社EVEで模擬店などが使用していた断熱用のスレート板約900枚を、すべて廃棄した。人工のスレート板は石綿とセメントを混合した断熱材で、ガスコンロの下に敷いたりして使われていた。健康被害を及ぼす量の石綿は含まれていなかったが、石綿が使われていない代用品を今年は使用した。また、工学部が使用する実験器具のなかにも、わずかな石綿を含有している可能性があるとして、現在、どの器具に含まれているかを調べ、使用が確認されれば廃棄処分を進めている。

 今回の報告書作成にいたるまでの、調査費用の見積り額は約150万円。さらに今後の調査結果によっては、封じ込めや除去工事を実施する可能性がある。もしも広い範囲で工事を行う場合、最大数億円の費用がかかるという。しかし、政府からの調査、工事費用の補償は現在ない。樋上課長は「もともと国が(石綿の使用を)許可したもの。今になって報告や対応を求められても」と困惑している。

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