新種ヤドカリ発見 奄美で

 人間・環境学研究科の加藤真教授(生態学)らは鹿児島県奄美群島加計呂麻島で採集した、生きたサンゴを「家」として持ち運ぶ新種のヤドカリを調査し、「スツボサンゴツノヤドカリ」と命名した。論文は9月20日、オンライン学術雑誌「プロスワン」に掲載された。

 新種のヤドカリがすんでいたのはムシノスチョウジガイとスツボサンゴ。内部の空洞は通常、環形動物のホシムシがすむ。ホシムシはサンゴを引きずって移動し、砂泥に埋まるのを防ぐ。一方サンゴはホシムシを外敵から守り、共生している。今回奄美地方でヤドカリがすむサンゴが見つかり、ツノヤドカリ属の新種だと判明。また、ホシムシと同じような共生関係にあることも分かった。

 今後は、共生関係の進化の歴史を明らかにすることを目指す。

あわせて読みたい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です