京大が特色入試 16年度スタート
京都大は2016年度の入学選抜から「特色入試」を導入した。一般入試とは異なる尺度で受験生の能力を測り、多様な人材を確保する狙いがある。
受験生には、高校時代の活動や入学後に学びたいこと、どのような社会人を目指すかなどを記した「学びの設計書」などの提出が課せられる(法学部を除く)。また、理学部では4時間にわたる数学の試験を実施するなど、学部ごとに特色のある入試となっている。特色入試で入学した学生から、一般入試の学生が刺激を受けることが重要だと入試担当者は説明する。
一般社団法人国立大学協会により、受験機会を複数回設けることが定められているため、後期日程廃止後、京大では新たな入試制度の導入を検討していた。2年ほどかけて構想を練り、発表に至った。
今回初の実施となった特色入試だが、志願者が0人だった学科もある。「特色入試はまだ完成形だと思っていない。出願しづらかった点があったのかなど、検討していく」と担当者は話した。