研究費の不正流用 元教授ら処分

 京都大は27日、大学院情報学研究科の宗像豊哲(むなかた・とよのり)元教授を大学から研究資金を不正に受け取ったとして懲戒解雇相当とし、名誉教授の称号を取り消した。また、部下であった現職の五十嵐顕人准教授に停職6カ月を下した。

 京大によると、宗像元教授は2004年から2006年にかけて学生にカラ出張などを指示。大学から支給された謝金・出張旅費を現金で返納させ、研究室の飲み会等の飲食費に流用していたという。宗像元教授は2010年に退職し、その後は五十嵐准教授が引き継いでプール金を管理していた。

 事態は昨年3月の内部告発によって明らかになり、教職員985名、学生612名に調査が行われた。湊長博理事は「国民の皆様をはじめ関係機関の皆様に深くお詫び申し上げます」とコメント。今後は不適切な経理の根絶に向け、体制を改良していくという。

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