京大・宇治市 連携協定結ぶ
京都大宇治キャンパスと宇治市が、11月25日に包括連携協定を締結した。主な狙いは、理科教育の充実だ。
同日の会見で山本正市長は「小中学校の理科教育の底上げにぜひ協力いただきたい」とコメント。京大からの出前授業や科学系の部活動への取り組みを拡大するため、連携内容を深めていく考えを示した。また、京都大学エネルギー理工学研究所長の岸本泰明氏も「理科離れは深刻な問題」として前向きな姿勢を見せている。
宇治キャンパスはJR・京阪電鉄の黄檗駅西側に位置し、エネルギー理工学や化学など4研究所を有する。2012年の京都府南部豪雨で京大が宇治市にアドバイスするなど、防災面を中心に協力を続けていた。複合施設「宇治おうばくプラザ」は、地域との交流拠点になっている。