【11・12月号掲載】農大生が育てた野菜 地元の人に販売

大阪府立環境農林水産総合研究所農業大学校が毎年恒例の農業祭を11月16日、開催した。農大生がこの日のために育てた野菜や果物、花の苗などを販売し、地元の人でにぎわった。販売開始前には長蛇の列ができ、訪れた人はそれぞれ目当ての農作物を手にしていた。
農大生が育てた野菜を販売する野外テントには、難波ネギやシュンギク、天王寺カブラなど地域の特産品を中心に秋冬の葉物野菜や根野菜、約20種類が並んだ。値段は全て100円。10種類以上の野菜を買ったという70代の女性は「安くて新鮮だから毎年来る」と話す。
野菜の他にはミカンやブドウなどの果物、コスモスとヒマワリの切り花や、ビオラ、パンジーなどのポット苗を販売した。収穫した野菜を使った豚汁やおでん、ケーキを販売するコーナーや、農家として活躍する卒業生の野菜を販売するコーナーもあった。
農業大学校は農業の後継者や技術者を養成する教育施設。今年7月から種の仕入れを始め、学生全員で準備をしてきた。中心となって運営してきた学生自治会長の谷山大季さんは「農業祭のためだけに普段の授業とは別に野菜を育ててきた。授業との両立が大変だったが、今年も無事に農業祭ができて良かった」と振り返った。売り上げ金は自治会費の一部に充てる。【川村仁乃】
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