OBOG合同演奏(提供=関西学生混声合唱連盟)

 関西学生混声合唱連盟の第50回記念定期演奏会が5月19日、ザ・シンフォニーホール(大阪市北区)で開催された。約700人が足を運び、美しいハーモニーに酔いしれた。

  演奏会は3時間にわたり、アンコールも含め21曲が演奏された。6大学合同ステージでは作曲家の信長貴富さんが同公演のために作曲した「混声合唱とピアノのための『墓碑銘』」を披露。出演者は歌声だけでなく体や表情で曲を表現し観客を楽しませた。

 同公演のコンセプトは「50回目となる定期演奏会をOB・OGの方々と共に祝う」。1年前から準備を進めてきた。総勢約270人でのOBOG合同演奏は今回が初めての試み。信長さん作曲の2曲を迫力ある声量で感動的に歌い上げた。演奏後には観客の拍手が沸き起こり、なかには涙ぐむ人もいた。

 関西学生混声合唱連盟は大阪大混声合唱団・関西大混声合唱団ひびき・関西学院大混声合唱団エゴラド・神戸大混声合唱団アポロン・同志社学生混声合唱団C.C.D.・立命館大混声合唱団メディックスの6団で構成される団体。1969年から現在の6団編成になり、学生主体で関西の混声合唱を盛り上げる。定期演奏会は70年に第1回が開催されて以来、毎年行われている。

 理事長の中野龍人さん(神戸大・3年)は「特に前例のない取り組み(OBOG合同演奏)に苦労したが、多くのお客さんに聴いてもらい、歌い手も満足いく演奏ができて良かった」と振り返る。

 友人の演奏を聴きに訪れた夏目琢磨さん(大阪大・3年)は「歌声がそろっており聴いていて楽しかった。来年も来たい」と話した。【中山晃大】