【3・4月号掲載】連載 学生と政治・下
これまで学生の政治への関心度や参画意識の現状、学生と政治を取り巻く環境の変化をみてきた。今回は若者の投票率向上を目的に活動するNPO法人ドットジェイピーの取り組みを紹介する。【川村仁乃】
ドットジェイピーが取り組む若年投票率の向上
ドットジェイピーは議員インターンシップを春期(2〜3月)と夏期(8〜9月)に開催し、若年層向けの政策コンテストなども行っている。全国25拠点に約500人の学生スタッフが在籍する。
議員インターンシップでは広報や政策活動、地域のイベントに参加するなど議員と行動を共にする。社会人としての知識やマナーを身に付け、政治を身近に感じことができる。1年生と2年生の参加が多く、2月から議員インターンシップに参加している森澤綾音さん(甲南大・1年)は「政治は堅いイメージだったが、議員と接するうちに親近感が湧いた」と話す。
2〜3月にかけて開催された「日本一住みたいまちを決めるコンテスト未来自治体全国大会2019」は、30年後の理想の社会を実現するために10年後にとるべき施策を考える。学生スタッフの岩田瑞生さん(関学・1年)は「普段の大学生活では30年後の社会について考え、人と話す機会はあまりない。刺激を受けたり自分の意見が変わったりする」と語った。
4月7日、21日にある統一地方選挙に向けて、ドットジェイピーでは昨年10月ごろから「マチスキ!」キャンペーンに取り組んでいる。大学や街頭などで学生に自分の町について思うことをホワイトボードに書いてもらう。自分の町について考えることで、政治や社会に興味を持ってもらうことが狙い。

する議員インターン生(提供)
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