京都を中心に活動するジャグリングサークル「京都大道芸倶楽部 Juggling Donuts(ジャグリングドーナツ)」。ジャグリングパフォーマンスを観客に楽しんでもらうことを目指し、京都大の学部生や院生、社会人ら約50人の部員が練習に励んでいる。

 同サークルには経験者だけでなく、大学からジャグリングを始めた人も多く所属し、初心者でも入部可能。授業の無い時間や放課後に京大総合体育館地下のサブフロアで練習し、出演依頼を受けた老人ホームなどの社会福祉施設や幼稚園、京大の学園祭で成果を披露する。

 技の完成には時間と努力、忍耐力を要する。三つのボールをお手玉のように操る技の場合、習得するまで2週間、観客に見せられる完成度の高いパフォーマンスに仕上げるためには半年間の練習を積む。部員は日々サブフロアに通い、こつを教え合いながらストイックに練習に打ち込む。観客の前で披露する際には、体の動きや姿勢、表情など細かな点にも気を配り、一つ一つの技が魅力的に見えるよう工夫している。

 会長の松巾(まつはば)拓未さん(同大・2年)は「パフォーマンスレベルを上げ、多くのお客さんを楽しませることができるよう練習に励みたい」と語った。 【田中穂乃香】