「高津の富」を演じる実行委員長の北村夏基さん(撮影=田中穂乃香)

 池田市民文化会館小ホール(大阪府池田市)で12月22日、「全国学生落語の会  大坂冬の陣2018」が行われ、地域住民や学生ら約350人が訪れた。大阪大や一橋大、九州大など全国19大学の落語研究関係のサークルが参加した。

 池田市は、上方落語「池田の猪買い」「池田の牛ほめ」の舞台となった「落語の町」。同イベントは、2002年に阪大落語研究部が中心となって始まり、17回目の開催。約8時間にわたって落語や漫才、コントなどが行われた。

 学生らは扇子や手拭いを使いながら表情豊かに演じ、客席からは笑い声が上がった。また言葉に詰まった出演者を来場者が温かく見守る場面もあった。

 同イベントの実行委員長、北村夏基さん(阪大・2年)は「全国の大学から参加者を募ることに苦労した。寄席を見に来てくれたお客さんが笑って楽しんでくれて良かった」と振り返った。

 兵庫県尼崎市から訪れた入梅秀雄さんは「プロの漫才などとは異なる、独自の笑いを追求しており、学生が情熱を持って取り組んでいることが分かった」と話した。【田中穂乃香】