関西大社会安全学部の学生が、ラジオ大阪のラジオ番組「あんぜん・あんしん・アンサンブル」に出演中だ。番組は4月7日にスタート。地震や津波などの自然災害や人為的な事故やトラブルといった社会災害に関する、同学部の28のゼミの研究成果をゼミ生らが発信する。全52回の予定で、ラジオ大阪の「たつをの1dayグッデイ」(毎週土曜日、午前10時~10時半)内のコーナーで放送されている。

 番組は、2010年4月に開設された同学部の研究成果を28のゼミが団結して伝えようと企画された。これまでに、ケーブルテレビと協働で行った防災普及啓発プロジェクトや地方自治体の災害時要配慮者への支援の取り組みを紹介してきた。

 番組に出演している近藤誠司准教授(災害情報学)のゼミは、昨年6月から滋賀県のえふえむ草津で放送の「くさつNOW」(毎週水曜日)内で月2回、偶数週に放送のコーナー「Happy BOUSAi」を担当。同コーナーに出演している林瑛実(リン・ヨンシル)さん(3年)は「草津の人に防災に関する情報を分かりやすく伝えることを意識している」と話す。

 ゼミではインスタグラムなどの会員制交流サイト(SNS)や小学校の校内放送でも情報を発信していて、近藤准教授は「防災とは災害から命を守るということ。さまざまなメディアを使って、命を守る方法を一人でも多くの人に知ってもらうことが大切」と語った。   (聞き手=前田絵理香)

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