【3・4月号掲載】【野球】キーワードは「気」 目指すは全国制覇
昨季のリーグ戦で混戦を制し、2季ぶり36回目の1位に輝いた関大。全チームから勝ち点を奪い完全優勝を果たした。
昨秋は個人技も光った。エース阪本大(4年)は最優秀選手、最優秀投手、投手ベストナイン、特別表彰選手の4冠を獲得。同じく特別表彰選手に選ばれた山本(3年)はリーグ史上2人目の完全試合を成し遂げた。打者も負けてはいない。春秋連続のベストナイン受賞者太田(3年)や春季に首位打者を獲得した倉川(2年)など力強い打球を放つ打者がそろった。
今季の関大は昨春3位の準備不足を踏まえ、昨年よりもスケジュールを前倒しして組むことで実戦に時間を割けるようにした。春は特に実戦練習を重視しており、オープン戦や紅白戦などの練習に取り組んでいる。早瀬監督によるとオープン戦の中で選手の状態を見て、メンバーを決めるとのこと。技術面では主にスローイング力の向上や体作りなどに重点を置いた。
関大の強さの秘密の一つが「気」というキーワードだ。早瀬監督は就任後からずっと選手の意識改革に取り組んできた。年のはじめに執行方針を定めることや警察官を講師に招き講義してもらうことなどを通して、選手たちの精神面を鍛えてきた。選手の意識を向上させ、自主性を持たせることも狙いの一つだ。実際、個人練習の増加などの効果が出ているという。早瀬監督は「野球以外のところを大切にしていくことが勝敗に関係してくる。僅差のゲームではチーム力の差が出る。選手全員にチームに貢献する意識を持ってほしい」と語る。
春季リーグでは、今年も全国制覇という大きな目標を掲げる関大。今年、新主将となった高橋(3年)を中心に、チーム力でリーグ優勝を目指す。
【田中春菜】

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