奈良教育大は9日、2月25日に実施した2018年度一般入試(前期日程)の小論文で問題文と監督者の対応にミスがあったと発表した。同問題を受験者全員正解とし、改めて合否判定を行った結果、3人が追加合格になった。1人の履修分野も変更する。
 同大によると、ミスがあったのは社会科教育専修の小論文。問題の本文中は「併列、併存」となっていたが、問題文では「併存、並列」と誤って出題していた。また、受験者の1人が試験中、監督者に表記の不一致を質問。監督者は「同じ意味である」と回答したが、他の受験者への周知を怠った。試験中に個別に説明した場合は、全ての受験者に周知しなければならないと定めていた。
 加藤久雄学長は「受験者をはじめとした関係者に対し、多大な迷惑を掛けたことを深くおわび申し上げる。再発防止に努めていく」としている。同大では、数学でも出題ミスがあったことが明らかになっている。【西崎啓太朗】