【1月号掲載】京の再配達 削減目指す 市とパナ、京産大と連携
宅配便の再配達の増加による環境問題を改善しようと、京都産業大とパナソニックは、京都市と共に、市内のアパートに宅配ボックスを設置する実証実験を行っている。
「京(みやこ)の再配達を減らそう」プロジェクトと題し、2017年11月から18年1月末まで実施。パナソニックが開発したアパート用宅配ボックス「COMBO―Maison(コンボ・メゾン)」計39台を市内のアパート5カ所に設置した。学生などの単身者106世帯を対象に公募。加えて学内に設置した公共用宅配ボックスから、利用する学生や教職員は荷物を受け取れる。
アパートには通信販売利用率と不在率が高い学生などの単身世帯が多く住んでいる。今回は、市の人口の約1割に相当する約15万人の学生が学ぶ京都で実施することで、再配達削減に貢献しようと企画された。
家と大学の宅配ボックスを利用する丹羽亮太さん(京産大・4年)は「再配達の時間を指定しても受け取れない時がある」と話す。宅配ボックスでは確実に荷物が受け取れるため、以前より宅配便を頼むことにちゅうちょしなくなったという。【堀江由香】

コメントを残す