大阪教育大は10月から、富士通と協力し学生がスマートフォンなどから投稿したコメントをリアルタイムで講義に活用するアクティブラーニングシステムの運用を始めた。学生がスマホでQRコードを読み取り、表示される画面でコメントを投稿すると教室のスクリーンに表示される。
 コメントに対し教員や他の学生が意見を述べることで議論を活発にし、内容の理解を深める狙い。コメントは匿名にすることもでき、直接言いづらい内容も発信しやすくなる。投稿されたコメントはパワーポイントのスライドデータに変換でき、プレゼンテーションなどに利用が可能。教員側も、寄せられた意見や質問の傾向を把握し講義に反映するなどして質の向上に役立てられる。
 一部講義でまず採用し、今後利用する講義の数を段階的に増やしていく。大教大は、70%以上の講義でアクティブラーニングの手法を取り入れることを目標にシステムの活用を推進していくという。 【垣内勇哉】