五回にヒットを放ち笑顔を見せる久米(11月10日・明治神宮野球場で 撮影=山本穂波)

 第48回明治神宮野球大会が11月10〜15日に明治神宮野球場で行われた。関西からは大商大と関大が出場したが、2チームいずれも初戦敗退に終わった。

 2年連続の出場となった関大は、10日に創価大(関東2)と対戦。先発の阪本大(4年)は、持ち前の打たせて取る投球でテンポ良く相手を抑える。相手先発の杉山(2年)も粘り強い投球を続け、投手戦が繰り広げられた。

 五回、先頭の主将久米(4年)が左前安打で出塁すると、犠打と進塁打で三塁へ。すると相手の暴投で本塁を陥れ、先制点を挙げる。

 しかしその裏、相手の連打で迎えたピンチ。踏ん張りたい関大だったが、代打の海老原(4年)に犠飛を許し、同点に。さらに続く松本(3年)にも適時打を打たれ、逆転される。

 関大はその後も好機を作り出したが、あと1本が出ず1—2で敗戦。早瀬監督は「関大らしい試合ができていたのに負けてしまい悔しい」と肩を落とした。

 敗北の中に希望の光も見えた。2番手の山本(3年)が1回2/3を投げ4奪三振。来季につながる投球を見せた。

 大商大も10日に富士大(東北)と戦ったが、1—4で敗戦。打線がつながらず、投手を援護できなかった。 【山本穂波】