立ちふさがる相手を強烈なタックルではじき飛ばす。駆け寄ってきた相手を片手でなぎ払う。フィールドでひときわ存在感を放つのは1年生だ。「パワーで突っ込んでいけるところが自分の持ち味」。大物ルーキーが関西学生リーグに旋風を巻き起こしている。

 175㌢、92㌔の強靱な体格を生かしタックルされてもなかなか倒れない走りが魅力。主にゴール前や第1ダウン獲得まで残り数ヤードの地点で起用され、持ち前の力強い走りで勝利に貢献してきた。獲得ヤード数533、15TDはいずれも今季リーグトップ。その走りは相手の脅威だ。

 目標の選手は同大のエースRB西村(4年)。同じ大阪産業大付属高出身の西村に憧れ、立命大に進学した。「プレーの理解度や判断、スピードはまだまだ及ばない」としながらも「なかなか倒れないところは負けない。少しでも追い付ければ」と決意を語る。

 次節は関学大との大一番を控える。「強い相手。練習から関学大を意識して全力で取り組み、試合では攻めたプレーをしたい」。立命大の新星が王者に襲い掛かる。

【新貝卓丸】