【写真】五回、安打を放ち笑顔を見せる久米(10日・明治神宮球場で 撮影=山本穂波)

 ◇野球=第48回明治神宮野球大会(10日・明治神宮球場)
 〈関大1―2創価大〉

 関大が創価大に逆転負けを喫し、惜敗した。関大は2014年の第45回大会でも初戦で創価大と当たり、延長10回タイブレークの末に2―1で敗れている。3年前と同様に接戦となるも、試合を制することができなかった。
 先発した阪本大(4年)は7回途中までを投げ5安打6奪三振。好投するも五回の2失点が響いた。
 関大は走者を出すも創価大・杉山(2年)が粘り強い投球を続け、なかなか得点につながらない。しかし五回、先頭の久米(4年)が左前安打で出塁すると、阪本大(4年)の犠打、中島(4年)の進塁打で3塁へ。先制のチャンスを迎えると、相手の暴投でランナーが生還。待望の先制点を挙げる。
 しかしその裏、相手の連打でピンチを迎えると、代打海老原(4年)の犠飛で同点に。さらに松本(3年)からも右翼線を破る適時安打を浴び、逆転を許す。一点を追いかける形となった関大は、その後も得点圏にランナーを進めるもホームが遠く、あと一本が出なかった。
 途中から阪本大に代わりマウンドに登った山本(3年)は、力強い直球を軸に1回2/3を投げて4奪三振の好リリーフ。来季につながる投球を見せた。【山本穂波】

関大
  000 010 000=1
  000 020 000=2
創価大
【関】●阪本大、山本―久米
【創】○杉山、小孫―大河
▽二塁打=西田、倉川(関)

【試合後のコメント】
▽関大・早瀬監督
「悔しい。(関大)らしいゲームができていたが、負けてしまい勿体無かった。(阪本大について)立ち上がりからむしろ良い状態だった。チーム状態も悪くはなかったし、接戦をものにしたいと思っていた。勢いに負けた。来年は山本もいるし、新しいピッチャーも加えて(チームが)もっと良くなってくるのではないかと思っている」

▽関大・阪本大投手
「(逆転された5回は)ボールをベルト付近の高さに浮かせてしまった。踏ん張り切れず、もっと考えて投げていれば良かった。久米とは野球だけでなく日常生活からも色々気を付けてやってきて、人間的にも成長できたと思う。チームでは打たれても使い続けてくれて、色々な経験ができた。良いチームや監督の下で野球ができたので、関大に来て良かったと思っている。社会人に進んでも1年目から活躍して、一番上の世界を目指したい」

▽創価大・岸監督
「こういう試合(接戦)になると思っていた。相手は素晴らしいピッチャーと素晴らしいチーム。試合前のノック中、うちの選手は皆固くなっていたが試合になるとしっかり守っていた。(5回について)あそこがワンチャンスだと思って、一気に畳みかけることができて良かった。投手陣には満点はあげられないが、内容より結果だと思っている。四球がなければ100点満点だったが、抑えたことで自信になったんじゃないか」