【写真】攻撃をけん引したQB西野(18番、11月5日・万博記念競技場で 撮影=新貝卓丸)

 ◇アメリカンフットボール=2017 関西学生リーグDivision1 第6節(11月5日・万博記念競技場)

 <関学大42―28関大>

 関学大は関大との関関戦を42―28で制し、全勝をキープした。関学大は自らのミスでなかなか主導権がつかめない苦しい展開が続いたが、要所でビッグプレーが飛び出し、リードを守り切った。次節、立命大との全勝対決に臨む。
 関学大は第1Q、QB西野からWR松井へのロングTDパスが通り、先手を取る。しかし流れは次第に関大へ。反則による罰退からすぐさま同点となるTDパスを通されると、第2Qには関大DB小池にインターセプトを決められる。関大が主導権を握ったかと思われたが関学大DB小椋が流れを断ち切る。第2Q終了間際、関大K三輪が蹴ったFGをエンドゾーン際で捕ると巧みなランで100ヤードを走破。FGリターンTDを決め、関学大がリードを広げ前半を折り返す。
 後半も勢いそのままに関学大が着実に得点を重ねていく。しかし関大もQB入佐から出されるパスが決まりだすと、ここから猛攻を仕掛ける。第4QにはWR中村がキックオフリターンTDを決めるなど一気に2TD差まで迫る。さらに攻勢を強める関大は入佐からRB畑中や中村へのパスで前進し関学大ゴール前まで侵入。防戦一方の関学大だったが、再び守備陣が奮起する。入佐が投げたボールをDB吉野がインターセプト。窮地を脱した関学大はその後の攻撃を抑え、リードを守りきった。点の取り合いとなった伝統の関関戦をものにした関学大が開幕6連勝を果たした。【新貝卓丸】

【試合終了】関学大 42―28 関大
(7—7、14—0、7—3、14—18)

【試合後のコメント】
▽関学大・鳥内監督

ラッキーだった。相手のキッキングには対策していたがやられてしまった。小椋のTDはたまたまやったけど、うまいことやってくれた。オフェンスもディフェンスもまだまだ交代が弱い。キッキングももっとしっかりしないといけない。立命大はもっと強いので簡単にいかないのはわかっている。それぞれのポジションで勝負できるように準備していきたい。

▽関学大・DB小椋

試合前からオフェンスが点を取るのが難しいから、守備をしっかりやっていこうというのは話していた。TDは第2Qの残り時間が少なかったので、狙ってやろうとは思っていた。立命大は誰が捕っても、誰が走っても怖いチーム。自分が経験してきた立命大の強さをこの二週間で後輩たちに伝えていきたい。

▽関学大・QB西野

試合前にコーチから「モメンタムは存在しない」ということを言われていたので、どっちがいいプレーをしたとか関係なく、流れが悪い中でも普段通りのプレーをしていこうと心掛けていた。次の立命大戦は今日みたいなロングゲインが反則で消えてしまったら命取りになる。自分が相手の守備を崩していきたい。

▽関学大・OL井若

まだまだ基本的なミスが多く、勝てたのはよかったが内容は全然ダメだった。今日のミスをしっかり把握して、つぶしていきたい。立命大はやはり強く、隙がない相手。まずは自分たちのフットボールをやるしかない。そのためにも練習からしっかり準備して胸を借りる気持ちで臨みたい。