大阪大福利会館3階食堂(豊中キャンパス)で16〜20日の5日間、22日に行われた第48回衆議院議員総選挙にあわせ「ソ・政治カレー」(ソーセージカレー)が提供された。若者と政治をつなぐ活動をしているNPO法人Mielka(ミエルカ)と、阪大生協のコラボによるもの。
企画に携わったMielkaは、「若者×政治」をテーマに発足した学生NPO。議員と大学生との交流会やインターネットでの選挙啓発活動を通じ、若者の声や政治・社会の課題を可視化(「見える化」)する取り組みを進めている。
 カレーは、ルーの上にソーセージが3本乗って370円(税込み)で販売された。コラボはMielkaから生協に提案して実現。生協がレシピの開発を、Mielkaが企画の広報を担当している。
 販売のきっかけは、衆院選の期日前投票所が阪大に設置されることを広報するため、大勢の学生が集まる場所での企画を考えたこと。Mielkaは、これまでに京都大や同志社大などでも同様の企画を実施した経験があり、今回もカレーの販売を阪大生協へ提案することにしたという。突然の解散・総選挙で準備の時間が取れないことに加え、夏休み明けの10月は食堂が混雑することから、さらに現場の仕事の負担を増やすことは難しいという事情もあり、実現できるかは不透明だったという。販売の日程を調整し、16日からの販売が決まった。
 今回のコラボ企画を担当したMielkaの林準也さん(大阪大・4年)は「『何とか(この企画を)やりたい。人が多いというのは広報効果が大きいということでもある』と考え、生協の方
にお願いした。思いに共感していただけたのかな」と振り返る。
今回阪大で期日前投票を済ませた学生などの数は、前回に比べ約1・5倍に増えた。「効果があったのでは」(林さん)と手応えを感じているという。
 今回の衆院選でMielkaはソ・政治カレーの他にも、選挙区の候補者や各政党の政策をまとめたウェブサイト「JAPAN CHOICE」の運営や、選挙に関するビラ・動画の制作など、広く活動を展開。今後も若者と政治・選挙をつなぐ事業を進めていく。
(聞き手=前山幸一)