【野球】関大 投手戦制し先勝

◇野球=関西学生 秋季リーグ戦第6節1回戦(9日・ほっともっとフィールド神戸)
〈立命大0―2関大〉
関大が投手戦を制し、立命大に先勝した。阪本大(4年)は延長15回引き分け無失点(9月30日・第5節1回戦)を含む3試合連続完封。持ち前の打たせて取るピッチングで相手打線を圧倒した。
いっぽう立命大の先発は東(4年)。両チームともに大学日本代表選手同士の先発となり、試合は壮絶な投手戦が繰り広げられた。
両チーム無得点のまま迎えた七回、エースの粘り強い投球に応えたのは関大打線だった。先頭の松島恒(2年)が中前安打で出塁すると久米(4年)の犠打で進塁し、関大はこの試合3度目の好機を迎える。続く打席には第1、2打席に同じく走者二塁の好機で凡退していた若泉(4年)。若泉の放った打球は右翼手の頭上を越える適時二塁打となり、待望の先制点を挙げる。さらに八回にも古川(3年)の適時二塁打で1点を追加し、終盤に貴重な追加点を挙げた。
立命大は東の降板後に継投の投手陣が奮闘するも、踏ん張ることが出来なかった。打線も阪本大の前に散発5安打と精彩を欠き、手痛い敗戦を喫した。【山本穂波】
立命大
000 000 000=0
000 000 11X=2
関大
【立】●東、坂本、小橋、渡邉大―大本
【関】○阪本大―久米
▽二塁打=横田(立)、久米、若泉、古川(関)
【試合後のコメント】
▽関大・早瀬監督
「阪本大が球持ちの良いストレートを投げており、捕手の久米もストレートを有効に使えていた。京大との初戦に破れた後から、チームの状態がだんだん上がってきているとは感じていたが、やはり守備が上手い。立命の東から終盤にきて点を入れられたのは、最後まで攻撃的な姿勢で粘りきったからだろう」
▽関大・阪本大選手
「リードについては偵察班や久米が頑張ってくれたので、周りに勝たせてもらったという感じ。ゼロで抑えることは常に意識していたが、目指していたピッチングが最後の秋になってようやく出来ている。良いか悪いかというより、0点に抑えることが出来て良かった」
▽立命大・後藤監督
「(7回途中降板の東)薬指に血豆ができていた。三回から異変があったのでいけるところまでいかせようと思っていた。調子自体は良かった。異変の三回からは球速を抑えて打ち取ることに専念していた。(完封を喫した打撃陣)阪本選手の対策はしっかりしてきたが、崩せなかったのはメンタルの弱さ。まっすぐも変化球もキレが良かった」
▽立命大・東選手
「大学日本代表でともに戦った阪本大に投げ勝ちたい気持ちがあった。先頭打者を出さないように意識して投げた。(7回の途中降板について)足のけがが長引いて投げ込みができず調整不足だった。後半は指に力が入らず、逃げの投球になってしまった」
コメントを残す