【9・10月号掲載】適度な水利用呼び掛け 甲南女子大 おふろ部
ワークショップで記事の書き方の指導を受けるおふろ部(撮影=池之上春花)
水道水の適正な利用拡大を促そうと、甲南女子大の学生が「おふろ部」を発足させた。メンバーは人間科学部生活環境学科の中野加都子教授のゼミ生11人で、若い女性をターゲットに風呂の利用を推進する。おふろ部は神戸市水道局や給湯器大手ノーリツの産官学連携プロジェクトで、市内では神戸女子大に続く2校目の発足となる。
神戸市では人口減少と節水の定着による水需要の減少で、水道管内の水が滞留することで起こる水質悪化やコスト増加が懸念されている。中野教授は「資源を使わないことによる保護は広く呼び掛けられているが、水道水は適度に使うことが水質維持につながる」と話す。
「おふろ部」の活動は主に入浴の魅力をPRする記事をウェブサイトに掲載すること。定期的なワークショップでは広告大手電通のコピーライターから記事での効果的なPR方法を学ぶ。
また、インターネットを使わない人にも入浴を呼び掛けようと、7月には水の科学博物館(神戸市兵庫区)で劇を披露した。メンバーの黒田沙紀さん(3年)は「入浴を呼び掛けるようになってから入浴の時間を大切にするようになった。風呂に入る人が増えるとうれしい」と笑顔だった。
【池之上春花】
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